金剛山歌劇団民族管弦楽団は、主に改良された民族楽器を用いて演奏することによりオペラやアンサンブル公演、民族楽器によるコンサートやライブ「ＨＹＡＮＧ」等、民族古典音楽から洋楽、ポップスに至幅広いジャンルで演奏活動を繰り広げている。
海外ではピョンヤンを始め１９８６年に中国、１９８７年にモスクワ、１９９９年ニューヨーク２０００、２００２、２００３年ソウル、２００２年釜山、全州で公演し絶賛される。
今回の公演は１９６０年から近代に至るまでに作曲された、代表的な現代曲を中心に演奏される関西地域では初めての本格的な民族器楽コンサートとなる。

おもなプログラム

管楽器重奏「黄金の田野」作曲者不詳（１９６０年代）

稲穂が波打つ黄金の野辺で秋空高く響き渡る農民たちの歌声を表現。
そのソリは粋で楽天的ながらも、メナリによる旋律がなぜか郷愁を誘う。
力づよいリード楽器と澄み渡る竹管(チュックァン)楽器が調和し、伴奏にチャンゴではなくプクを使うことによってより一層力強さが現れている曲である。

ソヘグム重奏「ひばり」シン・リュル編曲（２００１年）

ハン・シヒョン作曲の新民謡「ひばり」をアレンジした作品。
空高く飛びまわるひばりの姿をソヘグムの持つあらゆる奏法と音色で表現している。

チョッテ独奏「九龍の滝」チェ・オクサム作曲（１９６０年代）

元来はチュンモリによる無題の曲であったが後にその曲想の印象から「九龍の滝｣と名づけられた。
九龍の滝は金剛山にある大滝でその絶景は素晴らしく人々から広く愛されている。
この〈九龍の滝〉はチェ・オクサム氏によるチョッテの代表的な曲〈天の川〉、〈鳳凰〉と並ぶ名曲として知られている。

チャンセナプ協奏曲「春」

６．１５宣言以後、高まる南北交流の中で生まれたこの協奏曲は崔栄徳のチャンセナプと韓国国立国学管弦楽団の協演により２００２年ソウル南山にある国立劇場にて初演された。
この曲は出会いと希望を主題とし、南北の分断によって離散家族となった人々の怒りと苦しみ、そして故郷を懐かしむ思いを表現している。
特に中間部では作曲者の故郷である西道地方の音階を用いてその思いを引き立たせている。
そして最後のアレグロの部分では必ず統一の春を迎えようという力強い意思を表しながらクライマックスを飾る。

民族管弦楽「慶祝」

祖国創建１０周年を祝して創作されたこの曲は、終始一貫して喜びと躍動感に満ちあふれ祝祭的雰囲気に包まれていることから、記念行事や祝典などの場で数多く演奏され最もポピュラーな民族管弦楽曲として、多くの人々に愛されてきた名作である。
曲は厳かなトレモロと共に夜明けを象徴するかのようなチャンセナプのソロで始まり躍動的なフィモリ、軽快なアンタン、長いチャンセナプのカデンツに続いて粋なクッコリ、そしてまたフィモリと大きく分けて４つの部分から成り立っている。
この曲は朝鮮民謡の大きな特徴である四度跳躍（ソード）を基本主題に用い、それぞれの楽器の特色を生かしながらチャンセナプを協奏的に扱うことによって能楽的な要素を取り入れ大変親しみやすい曲調となっている。
今回の公演では大阪朝鮮民族楽団「伽樂」と関西地域朝鮮高級学校民族器学部の共演で５０名を超える大編成による演奏となります。

公演の収益金の一部は関西地域の民族学校における民族器楽教育のチャリティとして還元されます。

いずみホール URL:http://www.izumihall.co.jp/

［当日指定］
午後３時より指定券と引き換えいたします。（お一人様５枚までとさせていただきます）
※未就学児のご入場はご遠慮ください。

チケットのお問い合わせ・申し込みは

アートスペースKチケット窓口
06-6772-3860［日・祝日休業］
※12/30〜1/4までは休業いたします。

いずみホールチケットセンター
06-6944-1188[日・祝日休業]

チケットぴあ
[Pコード218-290]0570-02-9999

主催

「朝鮮民族器楽の夕べ」
実行委員会・お問い合わせ事務局
06-6772-3860（アートスペースK内）

後援

大阪府、大阪市、大阪府教育委員会、大阪市教育委員会（申請中含む）

諸注意

• 公演内容については一部変更される場合がございますので、ご了承ください。
• お席は当日指定です。（公演当日午後３時より指定券と引換いたします）
• 未就学児のご入場はご遠慮ください。
• 託児ご利用の方は
  ビジョンキッズパーク
  ホテルニューオオタニ大阪
  06-6949-2503へ
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• 出演者への花束および贈り物はロビー受付にてお預かりし、公演後事務局より出演者へお渡しいたします。（公演中の贈呈はご遠慮願います）